ご挨拶

子ども達の快適な学習環境を守るために
学校薬剤師がやるべきこと

近年、少子高齢化を受けて、学校の統廃合が進んでいます。
本県の児童生徒数は令和3年度の調査では、小学校47,818人、中学校26,146人とそれぞれ過去最少を更新しました。児童生徒数が第2次ベビーブーム時から50%近くの大幅減少しています。
当然、それにあわせて学校数も減少しました。

※富山県の児童生徒数、学校数の変化(第2次ベビーブーム時との比較)
小学校の児童数は昭和57年度の109,983人が令和3年度は62,165人  ▲56.5%
中学校の生徒数は昭和61年度の56,766人が令和3年度は30,620人  ▲53.9%
小学校数は、昭和57年度の275校が令和3年度に181校      ▲34.2%
中学校数は、昭和61年度の87校が令和3年度に77校        ▲11.5%

さて、学校の統合再編の際には、新校舎の建築がつきものです。
文部科学省は令和4年3月30日「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」最終報告の公表をしました。(一部抜粋)

  • 子供たち等の使用者・地域・地球に対しやさしいものであること。
  • 学習空間、生活空間として健康で快適であること。

これから、学校はハード面で大きく変わる時代に入っていきます。
アクテブラーニング対応の教室の広さと可動性、ギガスクール構想の進展に伴うプロジェクター、電子黒板等の設置、感染症対策を踏まえた換気設備等、学校薬剤師として環境衛生検査をする際のポイントもこれまでとは異なるものがあります。

学校薬剤師活動は学校保健の目的である「児童生徒等の健康の保持増進を図ること、集団教育としての学校教育活動に必要な健康や安全への配慮を行うこと、自己や他者の健康の保持増進を図ることができるような能力を育成する」ために「子ども達の快適な学習環境を守るための学校環境衛生検査」を実施するとともに、「くすり教育」に代表される「子ども達の心身の健康を育む」ための学校保健学習をサポートし、学校保健活動を実施することです。

新型コロナウイル感染症と向き合って3年目になりました。今後も感染症そのものが、なくなることはありません。これからは、これまでの3年間で学校や子ども達が経験できなかった普通の学校生活、学校行事ができるよう、過去2年間の経験を生かして、私たちは学校薬剤師活動に取り組まなければなりません。そのためには、学校へ出向き、子ども達や先生方の様子を直接見聞きすることがなにより重要ですし、また、新たな知識の研鑽にも励まなければなりません。


2022年 5月
富山県学校薬剤師会
会長  宮林 紀子