学校における新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に関して

臨時の長期休校なんて!

 この3月3日から学校が新型コロナウイルスの感染拡大防止措置として多くの学校が臨時休校となっています。当面は2週間を目安に、とのことですが、学校によってはそのまま春休みに突入!となるところもあります。しかも感染拡大を防ぐ目的ですから、外出は極力避けることが望ましく、人の集まるところにはいかないこと、そして次々と楽しそうなイベントが中止となり・・・
 学年の集大成を行うこの時期にこんな長い休校なんて!! ですが、ぶつぶつ言っていても仕方ありません。学校での「保健管理」と「安全管理」に関わる学校薬剤師は、どうしていけばよいでしょうか。

まずは

まずは医療に関わっている専門家としてこの新型コロナウイルスについての正しい情報提供を。ただし、多すぎる情報は混乱も招きます。伝えるべき必要な情報を選択して伝えましょう。

やはり、わからないことが不安材料です

コロナウイルスはかぜ症候群を引き起こすウイルスの一種です。感染すると、かぜ様症状から軽い上気道炎ぐらいになる症例が多数存在するものと思われます。このような症例は1週間で症状が軽快します。特に治療の必要はなく、自宅で安静にしておくことで十分であり、この度の“新型コロナウイルス”についても同様のことが言えます。けれども重症化した場合、感染人数ばかりが報道され、不安だけが先行しているのが今の状況ではないでしょうか。もちろん対応が必要な重篤な症例もありますので、十分な対策を取りましょう。

☆厚生労働省HPの新型コロナウイルスに関するQ&A

☆日本環境感染症学会発表の感染蔓延期を迎えた新型コロナウイルスに関して

☆日本呼吸器学会HPよりかぜ症候群について

消毒?滅菌?殺菌?免疫?

混乱の元の一つが、これらの語句の正しい理解と、この度の事象にどの対応をするか、ということでしょうか。学校薬剤師の先生方、是非職能発揮をお願いします。

ウチでどう過ごす?

ところで、子どもたちの急な長いお休み期間です。しかもなるべく自宅で過ごす、ということは…。「もちろん勉強も読書もおうちの手伝いもやるよ。でも、外出も友達と集まることも旅行も控えてください、と言われると、ついついスマホやテレビばっかり見ちゃう」というのが現代の子どもたちではないでしょうか。

子供たちの心と体の健康のためにも、電子機器以外に室内でできるいろんな遊びがあることを提案されるのも一つですね。

☆チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)の室内遊び提案のページ

臨時休業がはじまった静かな学校ではありますが、担当校へ連絡を取りましょう。状況把握をしつつ、先生方のサポートとなるような情報提供をしていきましょう。