NITEの情報は順次更新されています

NITEでは経済産業省の要請を受けて、界面活性剤、次亜塩素酸水等の代替消毒物資の新型コロナウイルスに対する有効性評価を行い、その結果を順次公表されています。

6月25日に第5回検討委員会(最終回だそうです)が開催され、最終的な報告がとりまとめられました。結果の概要はNITEのサイトをごらんください。まとめると、今まで公表済みの結果に加え、新たに2種の界面活性剤と一定の濃度以上の次亜塩素酸水が新型コロナウイルスの消毒に対して有効であることが確認されたとしています。

第5回(6月25日)検討委員会報告

次亜塩素酸水は、以下のものを有効と判断しました。  
  ・次亜塩素酸水(電解型/非電解型)は有効塩素濃度35ppm以上
  ・ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは有効塩素濃度100ppm以上

  なお、今回の検証結果を踏まえると、
  次亜塩素酸水の利用に当たっては以下の注意が必要であることが確認されました。
  ①汚れ(有機物:手垢、油脂等)をあらかじめ除去すること
  ②対象物に対して十分な量を使用すること

(独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)ホームページ 報道発表資料より)

なお、検証実施協力施設と、その検証プロトコルも発表資料として公表されています。薬剤師としては是非その内容も確認していただきたいです。

(新型コロナウイルスへの効果が確認された界面活性剤が含まれている洗剤等の製品リスト7月2日版)

また、身の回りの物の消毒方法についてもわかりやすい動画がアップされています。

身の回りの物を消毒するには(NITEのHPより)

今回のNITEの見解で、すべてOK!と安易に次亜塩素酸水などを使用するのではなく、その検証の内容をよく把握し、担当校への指導および助言にあたってください。