COVID-19への対応について(学校薬剤師編:その19)が日薬より届きました


文部科学省よりCOVID-19対策等について新しい情報を盛り込んだ通知とマニュアルが届いています。

感染状況が少し落ち着き、行動制限が少しずつ緩和されている中、懸念すべき変異株と位置付けられるオミクロン株が出現してきました。まだまだ気を許す状況にはありませんが、子ども達の学ぶ機会と豊かに成長する権利を奪わないために学校薬剤師ができることは感染状況がどのように変化しようとも現況の把握と情報提供、学校側との連絡です。

従って、新たに増えた指導助言項目というものは今回もなく、今までやってきたことをさらに再確認!です。情報共有と指導助言が大切です。

改訂された箇所を赤字で記載した改訂版(Ver.7)マニュアルを添付します。抗原簡易キットやマスク、新型コロナワクチン等に係る知見等も追記されています。

学校薬剤師の先生方、担当されている学校、こども園にはこの通知・マニュアルは届いています。情報は現況を踏まえて改訂されているところで、基本的なやるべき感染予防の方法等は今までと変わりありませんが、是非一読し、公衆衛生の専門家として指導助言をお願いします。


P.4~9 感染状況のデータ及び分析の更新 感染経路は多くの学校種で「家庭内感染」が最も高い割合
小学校から中学校、高等学校へと段階が上がるほど「感染経路不明」の割合が増加
高等学校は「感染経路不明」が40%、「学校内感染」19%、と、他の学校種と比較して高い割合
感染経路推移を見ると、令和3年7月からの感染拡大期においてもその傾向に大きな変化は見られない
上学年になるにつれ行動範囲が広がるのは当然であり、学校内外の行動について、自ら感染症対策を意識するよう指導が必要
P.10~11 子供への感染に係る知見の更新 小児例は無症状者/軽症者が多いとされている
重症化あるいは死亡する人の割合は年齢によって異なり、高齢者は高く、若者は低い傾
一般的にウイルスは増殖・流行を繰り返す中で少しずつ変異していくもので、令和3年11月現在で全国的に従来株よりも感染性が高いことがとが示唆される『デルタ株』と呼ばれる変異株にほぼ置き換わったと考えられている。デルタ株が子供に感染した場合も従来株より重症化する可能性を示す証拠はなく、多くが無症状から軽症で経過
p.15~17 地域ごとの行動基準の設定の考え方の更新
p.23 抗原簡易キットの活用について追記 本文を読んでくださいね!
p.35 透明マスク、マスクの素材の活用について追記 これも本文を必ず読んでくださいね!
p.66~69 保健所の業務がひっ迫している場合の対応について追記

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20211123新しい生活マニュアルVer7