便所その他の衛生環境

トイレや手洗い施設の清潔・管理状況

以下の項目に注目してみましょう。


清掃状況、清掃用具の管理状況
臭気、換気の状況、換気扇の稼働状況
排水は良好か、詰まりは無いか
手洗い石鹸、消毒用アルコールの設置状況とその管理
洋式トイレの設置状況、和式トイレ使用法の教育
明るさ(推奨照度は200ルクス)

そ族昆虫について

養護教諭だけではわからないこともあります。業務担当の職員の方、教頭先生などに聞き取ることも有用です。


ネズミやゴキブリ、不快な害虫の発生状況
防除に関して業者依頼しているか
防除作業の報告書の有無、全職員での情報共有

ダニアレルゲン検査について

ダニアレルゲン検査は基準で実施することが求められます。必ずしも薬剤師が実施しなくてもよいですが、学校として実施しているかどうかの確認は必要です。やったことがない、とのことであれば、学校環境衛生基準では必要であることを根気よく説明していきましょう。

「ダニの発生しやすい場所1㎡を掃除機で1分間吸引し、ダニを捕集し、顕微鏡下で数を測定するかアレルゲンを抽出後酵素免疫測定法によってアレルゲン量を測定する」となっています。数を数えるのは大変。。。でも、現在便利なキットが発売されています。簡便な方法ですので、購入・使用に関しては学校側と相談を。

よくある質問

トイレの掃除について
今までタイルの床、和式だった担当校のトイレがなんと全部洋式便座に替わることとなりました。
そこで、掃除について質問を受けました。
今までトイレ掃除は床に水をまき、デッキブラシで掃除していたのですが、新しく洋式トイレになっても同じように今ある清掃用具を使用して水まき掃除をすればよいのでしょうか。

A. 床の素材は何でしょうか?床に排水口はついていますか?
21世紀の洋式トイレは多分『乾式』の床、つまり水をまかないで掃除ができる床で作られていると思います。
ですから、床は箒での掃き掃除、洗剤を含んだ雑巾での拭き掃除でよいと思われます。

ただし、床の素材やトイレそのものの作りに関しては確認は必要です。
養護教諭の先生と現場確認をし、実情に合った指導をされてください。
(R2年 11月)

トイレの掃除について その2
『市販のトイレ掃除用洗剤を使っている』と、養護教諭の先生から聞いたのですが、その洗剤の注意書きに『子供の手の届くところに置かない』と記載されていました。

児童が掃除の時間にこのトイレ用洗剤を使用させてもよいものでしょうか。
液性は「中性」、成分は「界面活性剤」でした。

A. 酸性またはアルカリ性の洗剤であればやはり大人の監督外で使用させることはやめてもらいましょう。
どのように使用するのかよく指導をし、清掃時には目に入らないよう気を付け、換気を良くするようご指導ください。

その注意書きは誤った使用(あるいは飲んでしまう)ことを避けるために記載されていると思われます。
(R2年 12月)