学校環境衛生検査実施時の検査票

令和6年度(2024年度) 前期実施分の学校環境衛生検査票です。検査票は富山市学校薬剤師会作成です。

学校の環境衛生基準

学校環境衛生の目的は児童生徒たちの

①健康増進を図る
②疾病生涯から守る
③学習能率の向上を図る
④清潔で美しく、快適な生活ができる環境を作ることを図る
⑤情操の統治を図る

等が目的です。

そのために『学校環境衛生基準』が定められており、検査項目及び測定方法、測定値の範囲等が定められています。


基準は平静21年に制定後、平成30年、令和2年、令和4年、と順次一部改正されています。令和6年4月1日にも改正がありました。この最後の改正は数値等ではなく、『基準を定める者』が、環境大臣から厚生労働省大臣に変更された、というものです。詳細は厚労省のページを参照ください。

その① 教室の環境検査

正式名称は「教室等の環境に係る学校環境衛生基準」

教室で測定するのは子ども達が授業を受けている状況が原則です。尚、項目によっては子ども達のいない場所でよい測定項目もあります。

測定項目

1)換気
2)温度
3)相対湿度
4)浮遊粉じん
5)気流
6)一酸化炭素
7) 二酸化窒素
8)揮発性有機化合物
9)ダニ又はダニアレルゲン
10)照度
11)まぶしさ
12)騒音レベル

その② 飲料水の検査

正式名称は「飲料水等の水質及び施設・設備に係る学校環境衛生基準」

飲料水の検査を行います。水だけを検査するのではなく、施設の状況・高架水槽や水道の引き込み部分の衛生環境などもチェックします。尚、学校によっては井戸水、雑用水等を使っている場合もあります。学校の状況は必ず聞き取りをします。

測定項目

1)一般細菌
2)大腸菌
3)塩化物イオン
4)全有機炭素
5)pH値
6)味
7) 臭気
8)色度
9)濁度
10)遊離残留塩素
11)給水源の種類
12)維持管理の状況
13)貯水槽の清潔状況
【 14)雑用水に関する施設・設備 】

その③ 学校の清潔について

正式名称は「学校の清潔・ネズミ・衛生害虫など及び教室等の備品に係る学校環境衛生基準」

学校内の清潔状況を実際に目視し、聞き取り、調査、指導をします。

確認・チェック項目

1)大掃除の実施
2)雨水の施設
3)排水の施設・管理
4)ネズミ・衛生害虫など 
5)机・いすの高さ
6)黒板の色彩

その④ 水泳プールについて

正式名称は「水泳プールに係る学校環境衛生基準」

学校プールの水、衛生管理状況、施設設備に関しての検査です。

検査項目

1)遊離残留塩素
2)pH値
3)大腸菌
4)一般細菌 
5)有機物等
6)濁度
7)総トリハロメタン
8)循環ろ過装置の処理水
9)プール本体の衛生管理状況
10)浄化設備及びその管理状況
11)消毒施設及びその管理状況
12)室内プール
  ア)空気中の二酸化炭素
  イ)空気中の塩素ガス
  ウ)水平面照度