保健室の管理

よくあるご質問

職員の先生方用に常備薬(頭痛薬、総合感冒薬などの内服薬)が職員室内に保管されていました。児童生徒用の内服薬ではなく、もちろん服薬させることは絶対無いとの確認は取りました。けれども保管方法は保健室であるべきではないでしょうか。

医薬品の適正な保管管理をしているかどうかは学校環境のチェック項目の一つになります。近年、保健室は治療を行う場所ではない、との認識のもと、内服薬は置いていない学校がほとんどかと思われます。ただし、職員用の内服薬であっても学校で適正な管理を行うことは必要です。職員室で保管していても施錠はされていますか?管理者は誰ですか?それらの事をチェックし、保健室で管理することが適正であると判断されればそのようにご指導ください。(H29年度)

保健室内に沢山の水銀体温計が保管されていました。扱いに困っていらっしゃいました。学校薬剤師としてはどうすればよいでしょうか

平成29(2017)年8月16日に国際条約である「水銀に関する水俣条約 」が発効し、日本も水銀の使用製品の製造・輸出入が原則禁止になりました。

環境省『水銀に関する水俣条約の概要』
https://www.env.go.jp/chemi/tmms/convention.html

日本医師会『医療機関の皆様へ』
http://dl.med.or.jp/dl-med/doctor/haiki/r20160401.pdf

製造輸出入が禁止であり、家庭などにある水銀体温計の使用および現在薬局などに在庫している水銀体温計の販売が禁止されたわけではありません。

しかし、水銀式体温計は割れやすく、こぼれた水銀を回数することは困難であることから使用を控えているのが現状かと思われます。

学校では水銀式の血圧計を使用してはいないが保持している、というところも多くあるようです。

現時点では学校の設置者である各自治体では水銀式体温計の回収などについては策を持っていないところがほとんどかと思われます。子ども達の手の届かないところに保管し、廃棄申請を自治体教育委員会にされていくのがよいのでは、などと指導助言をされてください。

なお、1本の水銀体温計からこぼれた水銀が気化しても、通気性が十分であればその部屋での吸入による中毒が起こることはほとんどありません。環境に対する水銀の蓄積を考えた場合が問題なのです。

引用:日本中毒情報センター『保健師・薬剤師・看護師向け中毒情報 水銀体温計』(H29年度)http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/M70138_0100_2.pdf

初めての認定こども園での学校環境検査を実施した際、ダニアレルゲン検査はしていないし市の指導監査などでもするように指導は受けていない、と言われてしまいました。どうすればよいのでしょう。

"小学校や中学校、高校ではやらなくてはいけないけど認定こども園ではやらなくても良い学校環境衛生検査"というものは存在しません。

また、認定こども園の運営などに関して指導監査に入る自治体の指導監査部の方も学校薬剤師についてあるいは学校環境衛生基準について熟知されていない様子ですので、"ダニアレルゲン検査をするように指導"はしていないのが当然かと思います。

ですので、例えば、「法律で定められた学校環境衛生基準にはダニアレルゲンの検査をすることは項目として挙がっています。近年アレルギーを持つお子さんも多くなっていますし、園は小さなお子さんが多い所ですのでどのようなところにダニアレルゲンがあり、どこならばないのか、ということを検査して把握し、その対策を講じることは有用かと思います。検査の実施で子ども達の健康な成長をサポートするのは園の設置者である法人、園長先生の責任となります。ただ、何でも一気に検査を実施するのは大変なことでもありますので、来年以降順番に実施されていかれてはどうでしょうか。」などとお伝えすること(すなわち指導助言すること)が大切です。(H29年度)